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STORY

 

7月19日発売のUKISSのリーダーであるスヒョンさんの

「I'll be there」に収録の「STORY」の歌詞を書かせていただきました。

 

ほんとうにUKISSの皆さんの「ん」の発音は美しくてどきっとします。

なんとも色気があって優しくて…。

 

STORYでも(日本語的にはなのかな、歌いにくいとされる)

「ん」の音が甘く身体の奥にじいいんと響く音で、大変うっとりします。

 

ああ、素敵!

 

ぜひお聴きください…❤️

 

試聴もできます(*´∇`*)

 

 

 

 


言奏幻写 感受性はいつもこの胸を引き裂いた 感受性は自分であるより敵であった

 

川が澱むたび

心は血を吹き瞼の裏の涙はその血で濁った

 

ささやかな日常はささやかな苦痛に溢れ

つつがない日常はつつがない退屈で滾った

 

感受性はいつもこの胸を引き裂いた

感受性は自分であるより敵だった

 

 

 

 

(写真 大泉美佳)

 


言奏幻写─[鎧

 

嗚呼、まだみてみたいものがある

嗚呼、まだ触れてみたいことがある

 

ひかりの粒子が絶え間なく跳ねるこの空間に

嗚呼、まだ感じきることのできない世界がある

 

あまりある

あまりあるものに触れてその粒子の振動に

 

身体はいのちの願いと

とどまることができない性質への言い訳に波立つ

 

あまりある

あまりある感じきることができない世界に浸されて

 

嗚呼、きぼうが胸の奥にまたひらいている

 

 

 

(写真 大泉美佳)


7月1日

 

なんにもなく

眠い時間がひたすら続いてるこの頃

重怠い影に引きずられてるみたい

 

眠りに手を引かれ

あっけなく眠りとともにし

 

ふと目覚めると希望めき

その希望に沿ってあれこれして

 

また眠りに手を引かれ

ときに眠りに挑み

 

しごとをいわれるものたちをかんがえ

はたと気づけば

さっきまでの希望が

10年ほど前の希望のように目の前にあり

 

とてもこわくなり

次の眠りを心待ちにしたり、してる。

 

目覚めの悪い息苦しい夢でも

いまの手がかりになる感じはどこか楽しい

 

夢はとても感情的で

自分のなかにこんな感情が行き場を失っていたのかと

はっとするのはどこか楽しい。

 

カレンダーをめくる嬉しさは達成感

今年もここまでこれた。

 

この「ここまでこれた」感じは夕飯は家にあるものでなにか食べようという

家に「なにか」がそれなりにある暮らしができているという達成感のこそばゆさとも似てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


異物と排除

 

午後に近い空き地で

夏に向かう草たちと

小さな花が揺れていた。

 

花を歩きながら数えて

そのひとつひとつの花に

風のような優しさを覚えたのだけれど

もしいまが夜中で

私を埋め尽くすようにこの花たちが咲いていて

人間と呼ばれる存在が私一人だったらと想像したら

花たちの好奇の目や

異物を排除するようなざわめきが怖くなり

どこまでも耳を塞ぎたくなった。

 

ああここは私の住む世界だと

私はどこかあぐらをかいているのかもしれないと、想った。

 

そして言い訳のように

誰が決めたわけでもなく誰のものでもない世界に

私はもっと溶けるだけのなにもない存在でいたいだけなんだと

視線を断ち切るかのように呟いて

その花たちから逃げるように駅へ向かった…んだった。

 

つい数時間前のそんな出来事も今の今まで

すっかり忘れていた。

 

twitterに不意に流れてきたあの花を見るまでは。

 

 

 

ほんと。

花ってあけすけ。

 

 

 

 

 

 


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