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煮詰まった珈琲

 

煮詰まった珈琲がとても美味しい。

 

煮詰まったほうがいいのかもしれない

全然煮詰まってない私がちょっと憧れるのだろう。

 

その煮詰まった姿に。

 

身体の流れと心の流れが別流にいるようで

それがこのところの不思議な体感。

 

心の在り処というのかな。

うーーん。

でもこのごろはこの「心」という言葉と事象にもしっくりきてなくて。

 

身体がギチギチで心はきちきちってなるのに

その奥の内臓は、ゆるやかなほがらかな風情というか。

 

その内臓の奥深くを心とは言わないように思えて。

 

どうでもいいことかな。

どうでもよくないけど。

 

いろいろなじぶんを、いろいろな私が眺めてる感じ。

あくせくきちきちぎちぎちを。

結果、ふんわり。(なんだかご迷惑をおかけしてるのに心苦しいのですが…)

 

でもちゃんときちきちもしてゆくから安心してください。

きちきちもしたいので…。(本音だけど言い訳のように)

 

こんなどうでもいい日記を書くのもいいね。

そうね、そうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


7月1日

 

なんにもなく

眠い時間がひたすら続いてるこの頃

重怠い影に引きずられてるみたい

 

眠りに手を引かれ

あっけなく眠りとともにし

 

ふと目覚めると希望めき

その希望に沿ってあれこれして

 

また眠りに手を引かれ

ときに眠りに挑み

 

しごとをいわれるものたちをかんがえ

はたと気づけば

さっきまでの希望が

10年ほど前の希望のように目の前にあり

 

とてもこわくなり

次の眠りを心待ちにしたり、してる。

 

目覚めの悪い息苦しい夢でも

いまの手がかりになる感じはどこか楽しい

 

夢はとても感情的で

自分のなかにこんな感情が行き場を失っていたのかと

はっとするのはどこか楽しい。

 

カレンダーをめくる嬉しさは達成感

今年もここまでこれた。

 

この「ここまでこれた」感じは夕飯は家にあるものでなにか食べようという

家に「なにか」がそれなりにある暮らしができているという達成感のこそばゆさとも似てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


異物と排除

 

午後に近い空き地で

夏に向かう草たちと

小さな花が揺れていた。

 

花を歩きながら数えて

そのひとつひとつの花に

風のような優しさを覚えたのだけれど

もしいまが夜中で

私を埋め尽くすようにこの花たちが咲いていて

人間と呼ばれる存在が私一人だったらと想像したら

花たちの好奇の目や

異物を排除するようなざわめきが怖くなり

どこまでも耳を塞ぎたくなった。

 

ああここは私の住む世界だと

私はどこかあぐらをかいているのかもしれないと、想った。

 

そして言い訳のように

誰が決めたわけでもなく誰のものでもない世界に

私はもっと溶けるだけのなにもない存在でいたいだけなんだと

視線を断ち切るかのように呟いて

その花たちから逃げるように駅へ向かった…んだった。

 

つい数時間前のそんな出来事も今の今まで

すっかり忘れていた。

 

twitterに不意に流れてきたあの花を見るまでは。

 

 

 

ほんと。

花ってあけすけ。

 

 

 

 

 

 


ココア

 

2月22日発売のAAAのNEWアルバム「WAY OF GLORY 」で

「ココア」の歌詞を書かせていただきました。

 

はじめてAAAの「Alive」を書かせていただいたとき

コンサートでみさちあに魅せられて

いつかお二人の歌を書きたいなとひそかに願っていました。

 

その願いが叶ってとても嬉しいです。

 

愛や夢や想いがかたちを変えていくとき

あの日が、あの瞬間が、

その次の自分の誕生を見守ってくれるのを感じることがあります。

 

ぬくもりが繋がるとき

はじめて感じる心のかたち。

 

ありがとうだけでは言えない気持ち。

 

ときに愛情は優しいだけでなく

せつなさや痛みの感覚さえ呼び覚ますけれど

 

やっぱり

そこから見上げた空は青くて。

 

もしかしたら

その青さは

青空のむこうでまだ見えない

まだ見つけられない場所にある

小さな希望のような星が放つ光の青さなのかもしれない。

 

愛はすぐとなりに

愛はふりかえった道のずっと遠くに

愛はまだ想像もつかない見えないずっと先に

きっとずっと揺らめいているはず。

 

そしてその愛のなかで

そこにいた誰もが

きっとずっと愛されてゆくはず。

 

ちあきちゃん。

ご卒業おめでとうございます。

 

 

MVもみさちあも、とっても可愛い!!!

 

AAAは「Alive」「Shout and Shake」「ココア」の3曲を書かせていただいています(*´∇`*)

 

 


立冬も過ぎて

 

あっという間に夏が過ぎていて

もうすぐ冬だなんて。

 

このところ自分の時間に戻りたいという気持ちはあっても

それをそれなりに持っているようにも思えていたから

どこかにずっと

宙ぶらりんで手持ち無沙汰な気怠さを抱えていたよう。

 

ちょうど予定に隙間ができて

ここに行かなきゃと惹きつけられ

はっと立ち寄った場所。

 

アトリエのような小さな喫茶店。

 

焼きたてスコーンと美味しい珈琲が目の前に置かれて

それをひとくちいただいた瞬間

かぴかぴとした淡いパステルの鱗のような形ある時間たちが

もろもろと剥がれ落ちて

なんだか驚くほど柔らかい時間がうまれた。

 

ああ これが じぶんの じかんか

 

そうおもわず言葉にしたくらい。

 

あまりに想像とは違う体験だったから

どこかに放り込まれたように時間が過ぎてしまっていた。

 

壁には店主さんの線たち。

 

その線を眺めていると

遠くにも近くにもあるやさしいきらめきに

そっと手を引かれていくよう。

 

たのしい!

 

店主さんのその佇まいにどこかでお会いしたように思えて

思いきってお話ししたら(けっこうどきどきした)

吉祥寺の昔からよくいくお店で働いていたとのこと。

 

ああ、あの空間にいらしたあのかた!!と

そんな点と点まで結ばれて。

 

 

このフライヤーもとてもかわいく。

この日に行けなかったのが本当に残念。

 

東高円寺の喫茶 え さん

 

きっと、また。

 

 

 

 

 

 

 

 


夏のひかり

 

わあ、夏のひかり!

 

今年はじめて感じた夏のひかり。

喫茶店をでた瞬間それがあって。

 

季節をはじめて感じるとき

いつもとても嬉しい気持ちになる。

 

春と冬は匂い

夏はひかり

秋は風。

 

振り返ってみると

だいたいこんな感覚からはいるかな。

 

こうやって新しい季節を体感したあとに

ふと寒い日を感じちゃうと

 

ーああ、もう冬がやってくる。

と季節を逆走するのもいつものこと。

 

 

 

 

 

 

 


高速カメラ



高速カメラのように
歯車の歯と歯が噛み合う瞬間を
閉じ込めるように見てみたい

言いたいことも言わない
感じたことも伝えない

でも言うことはわたしの真実で
きっとそのままであることに違いない

後悔しても
その自分も真実なら
そのひっかかりを知り
そこに触れてゆくしかできない

まだまだ身綺麗に暮らすには
物が多すぎる

見逃したくないのなら
心がとどくものを手に取り

行方知れずのものに
居場所をつくり

ちゃんとすべてを
好きでいないと
きっと見えない







うっすらと消えないあたたかなものを
まだ叶えたこともないしね。

手に触れる温もりの先に
希望をはばたかせてみたいしね。












 

雨の日のロマンチック


梅雨の雨。



病院にいく道すがら
紫陽花を堪能。

雨の日の紫陽花はまた格別。
とても美しい。



川では水草が蛇のようにうねってて
まるで川を護る龍が泳いでいるかのよう。

あなたの名前知ってる!と
心で叫んでみたり。


日常のちょっとの寄り道で
ロマンチックをたんまり堪能。
 

うつうつ



それにしても
心身が追いつかずの
じこけんおだわ

ひらけば脆く
とじれば弾く

もうちょっと
うまくなったはずだったんだけど





 

肌触り



追われてたことに
そんなに気づいていなかったけど

少し硬質な時間がちょっとしたきっかけで
ふっとほどけた。

そうしたらその緩んだ隙間が
あまりにやわらかで
毎日わたしはこんなに緊張していたのかとびっくりした。

緊張感のある硬質な時間を持つことは
いまの私の大事な営みのひとつだし、放棄したいことでもないのだけど

その硬質さゆえに
綿のようなロマンティックさは押しつぶされていたのかもしれない。

それなりに濃度のあるロマンチックさは手にしていたけど
いわゆる綿のようなものは。

綿のようなロマンティックさに水を与えるように
硬質な時間の合間に覚悟を決めて本をならべて。

森泉岳土さんの新刊「ハルはめぐりて」は
まさにその綿を淡い色彩で染めてくれた。

とても手に取りやすいのに
その効果は絶大で。

読み終わったあと
さっきまでとは確実に違うギアにシフトしてた。

展開のスピードに反比例した時間の普遍。
とても懐かしいのに刺激的な脳の隙間に落とされたよう。

これはなんなんだろう。
ひたすらポエテックな空間っていえばいいのかな。

ありがとうって言葉にしたい。
そんな感じ。

そうそう。

文字は絵だと思う。

抽象的なのだけど
わたしは絵になっている文字が好き。

そしてそんな絵になっている
情感的な文字の羅列こそが、詩だと思っている。

文字にこめられた風景って偽れない世界。
偽りのあるものやベールに包んだふりしたものも
きらいじゃないけど詩ではないって感じてしまう。
詩はどこか醜さを内包した全身全霊での美への衝動だと信じたいからなのかな。

そんな文字に出会ったとき
わたしのあたまはきらびやかな色彩と金属的な音でかがやいてしまう。

やっぱりそんな悦びを知ってしまっているから
こんなこと思ってしまうのかな。

やっぱり。

ちょっとちょっとうまくやりながら
綿に水を与えつつ
やっぱり好きなロマンチックをブランケットにしたい。

肌触りはとっても大事。


















 

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