比喩ではなく
今日は時間とじぶんがうまく噛み合わなかった。
したほうがいいことをなにもできなかった。
そこから生まれる罪悪感からはどうしても解放されないけれど
今日という時間がこうして終わってゆくことに安心もする。
陽が落ちれば、風もひときわ心地よく
窓を開ければ、寝室も落ち着く。
やっぱり寝室には夜が似合うな。
毎日空を見上げるし、毎日風に触る。
それなのに今日見上げた星は、いつものそれと違うように感じた。
宇宙や幻想や地球や現実のそのどれもが
まったくバラバラになってしまっていて、
わたしのいる「ここ」がどの異次元なのかの理解から外れて
嘘や幻想のキワドい一線を浮遊している感じ。
そう、新宿の西口の地下を歩いてるときみたいに。
(私はあそこにいくと混乱してパラドックス!と叫びたくなる。)
ああ。なにが私にとっての「今」なんだろう。
とはいえベットに横たわってるのはきらいなじぶんだし
夏の風はせつなくて、愉快。
こうしてつらつらと書くのはじぶんに留められないからであって、
何かを比喩してるわけじゃない。
このかなしみはあたまをよぎるもの、ただそれだけだけど
それはそれで、この距離感をとても慣れ親しんだ友人のように感じる。
それにしても。
今日の星はほんとうに遠い時代の絵画みたい。
すこしこわいし、すこしさみしい。