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比喩ではなく

 


今日は時間とじぶんがうまく噛み合わなかった。
したほうがいいことをなにもできなかった。

そこから生まれる罪悪感からはどうしても解放されないけれど
今日という時間がこうして終わってゆくことに安心もする。

陽が落ちれば、風もひときわ心地よく
窓を開ければ、寝室も落ち着く。

やっぱり寝室には夜が似合うな。

毎日空を見上げるし、毎日風に触る。
それなのに今日見上げた星は、いつものそれと違うように感じた。

宇宙や幻想や地球や現実のそのどれもが
まったくバラバラになってしまっていて、

わたしのいる「ここ」がどの異次元なのかの理解から外れて
嘘や幻想のキワドい一線を浮遊している感じ。

そう、新宿の西口の地下を歩いてるときみたいに。
(私はあそこにいくと混乱してパラドックス!と叫びたくなる。)

ああ。なにが私にとっての「今」なんだろう。

とはいえベットに横たわってるのはきらいなじぶんだし
夏の風はせつなくて、愉快。

こうしてつらつらと書くのはじぶんに留められないからであって、
何かを比喩してるわけじゃない。

このかなしみはあたまをよぎるもの、ただそれだけだけど
それはそれで、この距離感をとても慣れ親しんだ友人のように感じる。

それにしても。

今日の星はほんとうに遠い時代の絵画みたい。
すこしこわいし、すこしさみしい。










だってそれはあぶくだから。




水辺は気持ちいい。
たぶん、リアルに粒子を感じることができるから。

このとろこずっと1日と空間にも
たくさんの粒子がうごめいてるのを感じる。

それは過去も未来も
そして現在も混在したものとして。

時間や日付を区切ることは苦手だけど
おおまかにそれを一か月とした場合。

時折、その一か月のなかでふと閃くような
希望と出逢うことがある。

それは単純な「あ、こんなことしてみたい。」
という一瞬のときめきを孕んだ閃き。

でもその閃きが胸を軽くするのはほんの一瞬だったりする。
ほんとうに、ほんとうの、一瞬。

次の瞬間には、それを現実のなかに見失ってしまう。

でも、その一瞬がいつしか
一か月に数回になってたりすることにはっと気づく。

わたしは、それでいいように思える。

希望はあぶくのように生まれるものだ。
涙がでるほど、なにもないところから。

そして願いはきっと
その一瞬の希望をそっと掬うようなことだ。

それは水のなかで生まれたあぶくのような希望のそのぶぶんに
ふっと、空気を与えるように。

願いは、つよく欲するのことでも、掴むものでもない。
願いは、希望を、そっと掬うものだ。
願いは、希望を、そっと守るものだ。

生まれてきた希望というそのあぶくを眺めながら
そしてもうああ堪えきれないと言うときに

それをそっと、掬う。

そんな現実を生きてもいいとおもうのだ。
そんな願いを深い場所で守っていてもいいとおもうのだ。

**

すっかり穢してしまった希望を
きょうはちょっとほどいてみたい日。



































ちいさなものの在処

 



ちいさな躍動や
ちいさな息づかいや

ちいさな自信のなさや
ちいさな心残り

ちいさなものには、可能性がある

適応こそ優勢と言われる生命体の社会において
劣勢や亜種と呼ばれるものが

いつか起こるかもしれないなにかへと放つ
奇跡の破片であるように

ちいさなものを、知っていること
ちいさなものに、触れていること

芽吹きはじめたそれに
芽吹くまえのそれに

想像のなかであっても
ちゃんと出逢っていたいと、おもった







砂時計を眺めるように

 

いきづまったときや時間が空いてしまったとき
そしてなんともいえない空白のとき
ノートや紙片に乱雑に言葉をならべてる。

親戚の家で1日を過ごさなくてはいけなかったときも
親の用事でじっとしていなくちゃいけないときも
紙とペンがあれば何時間でも過ごせたし、安心だった。

なんだろう極小の時間の粒でわたしの世界が守られている感じ、
ともいうのかな。

毎日や自分になにかが追いつかないことが多いようにおもえる時こそ
この時間が大事なのに、つい蔑ろにしてしまう。

反省をするつもりはないけれど、ふとおもう。



もう夏は、すぐここ。



(おかしいな。これだとやっぱり写真が大きいんだ)

















夏を待ってる

 



もう夏と言えるのだろうし
もう夏と言うにも充分の暑さなのだけど

身体や精神の奥底では
"夏を待つ"という感覚が地鳴りしてる。

太陽の落とす陰の濃淡はもっとこれから
なみなみと深くなるのであろうし

アスファルトにのぼる透明な火柱は
息も吸えないような濃密さでさかるのだろうけど

身体や精神のどこかは
こわいものみたさのような好奇心で
どこかそれを遠く待っているようにも思える。

太陽の熱が地球の深部(海底の奥深く)のどこかに作用して
海面の温度が上がるようにもおもえてならない。

多次元的に見えないもので
見えない世界が存在しているようにおもえてならない。

夏は、そんな季節。

ものごとは素直であれ単純であれ
ひとすじなわではいかないものだ。













その瞬間に、確かに在るもの

 


レコードに、針を落とす瞬間。
あの、ささやかな緊張を孕む、その瞬間。

いつも身体に、音楽ははじまっていた。

レコードと針の擦れる音。
それは胎内のノイズにとても似ていた。

あれは、なにかにほどこされた奇跡だったのか。

その瞬間、確かに在り
空気に触れて、なにかへ反応を示し

そしてうまれた音楽と日常の乖離間は
実は「とてもたいじでひつようなもの」だったのではないか。

そんなことが。
そんなささやかなことが。

このところ、とても美しく、とても尊く
こころに触れて、ままならない。

ー失くしてゆく時間と情緒に絡まる。

感傷は、希望にちかく
絶望のとなりにそっと在るものだ。

内面にさざなむよしなしごとが
細胞の薄皮をめくるように、
しんじつを暴いてしまう。

私は、気づかずにいられない。
私は、想わずにはいられない。

それは、業のなすことなのか。

いちにちのはじまりに希望がよぎる朝は
敏感すぎる午後を、いつも呼んでしまう。



ささいな、きょうのつぶやき。

__.JPG

変わって行きたいのだけど、ままならない。
愚鈍に身を委ねるばかりの、安寧を欲してる。

ささくれだってしまうのは
自分を傷つけているからだろう。

精神性であれ、肉体であれ。
今であれ、過去であれ。

廃れた日々に落とした針が
痛みより深く、感受性を傷つける。

苛立つばかりの鈍感さ。
ぜんぶ私から生まれる冴えない時間だ。

変わりたいのに、それが出来ない。
苛立つばかりで、それが出来ない。








 

いっしん、いったい

 



よせては、ひいて

おんなじ、ばしょに

こまかすぎる”ちがい”に

もう、あきあきしてる






きょうの夜

140306_0201~01.jpg

きょうは星がとても綺麗だった。
つよい風で大きな樹がざわざわ揺れてた。

白い星も、あかい星も、すこし滲んでて
空気のすこしうえのほうでは海の匂いがした。

今夜私はだいぶ落ち込んでいたのに
この美しい瞬間にすべて奪わて
なんだか、感情なんて、幻なんだなとおもえた。

(家についたら泣けたけど)

写真はなにも映らなかったけど、きょうの夜。




睡眠

私は小さい頃からとかくよく眠るほうだし
とかくよく眠りたいほうだとおもう。

なのにここのところ忙しくて
自分が望む睡眠が取れていない感じがする。

微熱があるようにだるく
節々もいたく、偏頭痛
やけにのどは乾いて、
なんだかぐっしょりした気分になる。

私の日々が
世の中に蝕まれていくようにも感じて。

ざわめく感じがする。
なんだか、ざわざわ、身体ごと。

じぶんに呑み込まれないように
こんなときは家事を淡々とこなして
時間を物思いと書くことにあててみよう。

そう、それに、きっと限る。










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