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言奏幻写 感受性はいつもこの胸を引き裂いた 感受性は自分であるより敵であった

 

川が澱むたび

心は血を吹き瞼の裏の涙はその血で濁った

 

ささやかな日常はささやかな苦痛に溢れ

つつがない日常はつつがない退屈で滾った

 

感受性はいつもこの胸を引き裂いた

感受性は自分であるより敵だった

 

 

 

 

(写真 大泉美佳)

 


言奏幻写─[鎧

 

嗚呼、まだみてみたいものがある

嗚呼、まだ触れてみたいことがある

 

ひかりの粒子が絶え間なく跳ねるこの空間に

嗚呼、まだ感じきることのできない世界がある

 

あまりある

あまりあるものに触れてその粒子の振動に

 

身体はいのちの願いと

とどまることができない性質への言い訳に波立つ

 

あまりある

あまりある感じきることができない世界に浸されて

 

嗚呼、きぼうが胸の奥にまたひらいている

 

 

 

(写真 大泉美佳)


言奏幻写А〔詭世

 

君の住んでいるその場所は、君の住むべき場所じゃない。

もう、薄々気がついているんだろう?

 

夜明けというのは少し肌寒く、夜明けというのはやはり静かだ。

だから、仕方ない。無いものや過去のあれこれに翻弄される。

 

ー過去に、未来を受け渡たさない。

 

そうだ、わかるだろう?

住む場所が変わるなら、生き方も、ルールも変わる。

思い悩むな。答えはないんだ。

 

 

 


言奏幻写Α/紊燭泙蠅瞭と、空の虹

 

水たまりに映った虹をみつけてあわてて空を見上げた

ほんとだ虹はやんわり遠いその場所にあった

 

なぜだか僕には水たまりの虹のほうがほんものに見えた

小さくてすぐそばにある水たまりの虹のほうがほんものに見えたんだ

 

ーなにがほんものかはじぶんが決めるものさ

どこからともなく聴こえた声に誘われてもう一度空の虹を見上げる

 

あ、さっきより空の虹がずっと近い

さっきよりもずっと空の虹もほんものだった

 

 


言奏幻写ァ】扱醋

 

この現実は誰のものなのか

この現実は誰かのためのものなのか

 

誰かの為に生きたいと願うことは

誰かの為に死にたいと生きることなのだろうか

 

手にした命を生きるのか

与えられた命を生きるのか

 

朧月は現実を生きろとだけ言う

現実を生き抜いた先で

誰の為に生きたのかはわかるのだ

 

 

まだこの命にも、その先がある

 

 

 


言奏幻写ぁ〃覲

 

あなたがまだ、こんなにちかい

     あなたがいま、こんなにちかい

 


言奏幻写 そのとき

 

そのときに 理由はいらない 

   そのときに 言葉もいらない

 

いつかは あの日と結ばれて

   そのとき 涙を拭うだろう

 

そのときに 理由はいらない 

    そのときに 言葉はいらない

 

伝う涙に  溢れるこころに 

                              言葉はいらない

 

 

 

 


名前のこと、そして、言奏幻写。

 

「言奏幻写〜それは現か幻か〜」

 

写真家・大泉美佳さんとのコラボレーション企画。

言奏幻写(げんそうげんしゃ)をはじめました。

美佳さんの写真から生まれた言葉を感じたそのままに書いたものです。

 

そして言葉のための名前もできました。

声もなく、形もない、言葉のための名前です。

声のための名前では書けないこともあることに、いつしかひっそり気づいていました。

 

言葉のための名前には逢月鏡花(おうづききょうか)と名付けました。

(だいぶロマンチックですが、やはりロマンが好きです。)

月が湖面でもう一つの姿に出逢う様にいつも心を奪われあたたかな神秘を感じます。

神秘への憧憬は私の泉なので、お恥ずかしながらそれにならってつけました。

どうか、枯れませんように。

 

そして逢月鏡花の名前でTwitterもはじめました。

感じたことをそのまま言葉にできればと思います。

 

今の名前とこのさきどうやって棲み分けるのかは私自身も試行錯誤となりそうですが

臆病はやめて、やってみることにしてみました。

なんだか緊張もありますが、自由もあると感じています。

 

これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

*************

 

言奏幻写〜それは現か幻か〜

それは大泉美佳の写真から生まれた言葉の羅列。

果たして瞼の裏に浮かぶ由無し事は現か幻か。

女性ふたりの一糸まとわぬスリリングな幻想遊びをどうぞ御楽しみください。

 

*************

 

 

 

 


言奏幻写◆/襪砲呂咾箸呂覆砲もわからないまま運命の外へ

 

束の間の甘美にほだされて引き返せない道へと手を引かれ

いつしかその美を手にしてみても

遂には美とはなにかもわからないまま運命の外へ放り出された

 

 ゆるやかに 

   ゆるやかに

    

       僕は理性を手放した

 

 

 

(写真 大泉美佳)


言奏幻写 ,修譴鬚呂犬瓩独しいと感じたとき

 

 それをはじめて美しいと感じたとき

掌のなかにあった運命が牙をいた

そこには恐れと畏れで混乱した感情がただあるだけだった

 

嘘のない世界に美は存在しない

それでもそれをはじめて美しいと感じたとき

その事実に嘘はつけない

 

今までの自分は葬られ

運命の行き先に見知らぬ場所が示されるだけだった

 

(写真 大泉美佳)

 

 

 


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