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茨木のり子展へ

 

大好きな詩人。
茨木のり子さんの展示を観に世田谷文学館へ。

小学生の頃から特別に「詩」がとても好きだったけれど
いわゆる10代後半から20代前半という激烈なときに
その背中で「詩」というもの「詩人」という生き方を教えてくださった方のひとり。

私が信じる「詩」には、一点の情動と躍動が研ぎ澄まされている。
それは「美」と「衝動」にほかならないもの。
言葉をこえて、波形となって、私の一点へと潜り込んでくるもの。

意味より先に涙に触れてしまうのは、そのためなのだと、おもう。
(すばらしい詩は言葉のあとを言葉の意味が追うものだと私は感じている。)

小さな会場にたゆたう茨木のり子の動脈と静脈。

方向感覚さえ見失いそうになる「そこに在るそのものたち」に触れて私は
その時間のなかずっと、大声で泣き出したくなっていた。

悲しいからとか美しいからとか、
そういう理由はひとつもない、もしくはわからないくらいの感覚に呑まれて。

自分がなにであるとか、なんのためであるのかどうでもいい。
それくらいせつなく私は詩という存在を想ってきた。
(完全なるに片思いのまま。)
その想いを、慰撫されたかのようだった。

ああ、また私は、変わってしまった。

知っているとか、知っていないではない。
その詩の向こうの新しい場所に、また確実に連れて行かれてしまった。

6月29日まで。

シンプルで、たくましい展示でした。





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