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ちいさな穴

 


なんだか自分という風船みたいなものが
自分というもののなかにあって
それに細い針を打たれたよう。

でもぱちんと弾けるわけでもなくて
とても小さく息が漏れて
その漏れた隙間で
それが張り詰めていたことに気づく感じの。

言葉や音のない世界に生まれるものが
存在自身を揺さぶってくる。

生命の泡を放出させるような
振動を孕んで。

それが存在そのものへの抱擁みたいで
なんだか泣きそうな場所が刺激されてる。

はじめて沖縄に行ったときに
自分は愛されているって感じたみたい。

沖縄行ってないな。
もう沖縄は自分のなかで繋がってる。

そう感じた時から足は遠のいてしまった。
でもそれは言い訳だったのかな。
自分にぎりぎり向き合うことからの逃走だったんだ、きっと。

絵はいいな。
無口なのに雄弁で。

静止画なのに
どんな映画よりもふかくその世界を見せてくれて。

言葉や音楽という
あまりに刺激的で感情的な営みは
生と死という
生生しいい儚さで歓喜を結んでくれるけど
たまにそれがこわくなる。

でも不意に生まれたちいさな穴が
張り詰めていたらしいそれを緩ませて
言葉や音楽を欲してるだけで足がすくむ自分を
ちょっと変えてくれるかもしれない。

欲してるままに欲せるように。
そうなれたら。

ちょっと想像しただけで
奥底にときめきを感じてしまう。

そう、なれたらいいな。




*写真はマグリット展の図録。
東京では行けなくて、夏に京都に日帰りで行ってきた時のもの。

絵画展は作品の解説と自分の見解がけっこうずれてておもしろい。
それを誰と対話することもなく
「私はこう感じてそう思う」という自由が嬉しいのかな。

もうすぐこのページもなくなりそう。
















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